サスペンスに必要不可欠なものは探偵であるということはエドガー・アラン・ポー先生の昔からの定石でありますが、昨今の火サスにおける探偵は従来のイメージ像からやや外れているような気が・・・。
昔の探偵は必ずマントやらなんやら明らかに他から浮いている格好をして現れ、異常な言動や奇矯な行動で、一般の人々を煙に巻いていたものですが、最近は「主婦探偵」だの「家政婦探偵」*1だの、我々と大して変わらない常識人たちが、非日常的な探偵の世界に進出しているのです。昨今のヒーローを求めない世相を反映してのことでしょうが、これではあまりにも寂しい。別に一般市民が出張らなくても、事件解決は公僕に任せておればいいのです。探偵は異世界からやってくる「マレビト」あるからこそ活躍し、犯人を挙げることができる。私はそう考えます。そこで新機軸を提案します。
HG探偵 羅門(はーどげいたんてい らもん)
彼はその肉体能力を駆使し、犯人に詰め寄って無理やり自白させる、画期的な探偵です。ブームが去る前に是非、火サス(もうないけど)に起用すべきです。しかし待てよ?これじゃあジャンプの変態仮面*2と変わらないじゃないか!

*1:“メイド探偵”と変換すればムホッとなるが、その内実は市原悦子

*2:ジャンプでも五本の指に入る問題漫画