2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしはプライベーティア

わたしはプライベーティア。 個人的人間。 一人の人のために生きることを無上の喜びにする。ただし、その瞬間だけ。 自分の感情や、知識や、あらゆることを、「ある個人」のために使いたいと思う時が、度々ある。 そうして、すべてをその人のためにカスタマ…

複眼のモノアイ(愛)

成恵の世界 (11) (角川コミックス・エース 60-11)作者: 丸川トモヒロ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/05/26メディア: コミック購入: 5人 クリック: 49回この商品を含むブログ (42件) を見る 夢や作り話だとしてもそこに…

二本角(ドゥル)のカルナイン

アレクサンドロスはヘファイスティオン一人だけを伴って、(捕虜となったペルシア王ダレイオスの母の)幕舎を訪れた。するとダレイオスの母は、二人とも同じような衣装を身に着けていたので、どちらが王なのか見分けがつかないまま、ヘファイスティオンの方に…

空気人形(プネウマティック・ドール)

プネウマティック・ドール。 私たちは空気人形だ。 プネウマは息、空気、神の吐息。 そして精霊の意味を持つことば。肉という嚢(ふくろ)は、空気によって膨らむ。 そして嚢中(のうちゅう)がぱんぱんになったとき、 初めて目を覚ます。吐息をそそがれなければ…

かえるしきりにおめくよる

蛙頻りにおめく夜にいます。 宵の中にただ音のみが響きます。 蛙頻りにおめく夜にいます。 駸々(しんしん)と募る声は水のごとく吸われます。 あたりただひとなき野 田のまのひとつや 明りぞよわよわし かえる しきり おめく 滔々(とうとう)と降る星は時を止…

神様や信仰や

神様や信仰や そういったものは約束ごとだ。 人は一人では生きられない。 それは常識。それとともに、 人は人だけでは生きられない。 食物連鎖や自然環境の話ではない。 人は人以外の、人とは全く関係ない理(ことわり)で生きている他者を、 自分に近づけなけ…