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はあ。このコーナーほんっとに久しぶり。何故なら一回しかやってないからねえ。でもこんなときに気まぐれに再会しちゃう所が、お兄さんがいまいち社会的信用を得られない理由なのかもしれないね。ンフォ。では、いってみよう！！
多宝塔界にもヒエラルヒーというか人気の差はあってね。前回(といっても一年近く前)紹介した石山寺多宝塔は多宝塔界の雄だ。黒光りした外観が凛とした緊張感をはらみつつ、どこか余裕のあるアンビバレンツなかんじがイイネ。で。もう一方の雄が金剛三昧院多宝塔。これは高野山の一角にあるんだけど、赤くて華やかなんだ。バランスも優れていて素人から玄人まで、万人受けする人気者だね。
しかしこれら二つより古いのが今回紹介する大阪・河内長野市にある金剛寺多宝塔さ。。ここはつまようじ生産日本一の市で、あとは清酒発祥の地であったりするんだ。ちなみにその清酒は金剛寺で造っていたもので、そのため金剛寺の山号である天野山(あまのさん)の名前を取って天野酒と呼ばれたのさ。酒豪で知られる声優・天野由梨*1となにがしかの縁があるのかなぁ。
・・・話を戻そう。この塔は平安時代の遺構とされ、現存する多宝塔では最古級と言われているんだ。ただし後世の補修が入ってしまっているため、前二者のように国宝には指定されず、重要文化財どまりなのだ。しかしこの塔が前二者と比べて有利な点がもう一つある。それはあらゆる角度、高さから眺められる立地の良さだ。後ろに高台があるのでそこに登っても見えるし、邪魔な木々が無いのでそのフォルムを心行くまで堪能できる。こういった要素も加味して、お兄さんは多宝塔の中でもこの塔が最も好きだな。
