2012-03-24

01:53
いつも考えてわからないのは、藤原良房が最終的に「守りたかったもの」はなんなのか、ということ。準皇族として守りたいものは分かるんだが、藤原氏として彼が「守りたいもの」が、どうしてもわからない。
それが分かった時が、やる男応天門をやった甲斐があると思える時、なんだろうな。

02:00
源潔姫との娘明子を、孫の清和を守りたいという、皇族側に立つ良房の気持ちは分かるのだが、藤原氏の繁栄という抽象的な概念のために養子にした甥のために、わざわざ生きるというビジョンがどうしても釈然としないのだ。
藤原氏において彼が伝えたいものがなんなのかぜんっぜんわからん。

02:05
でも、養子基経と、かれの姉妹たちの後の分断ぶりを見ると、やっぱり良房は彼を実子並にきちんと遇していたのかなとも思う、が…。やっぱりわからん。
藤原陰謀史観などは信じない。何故なら、あいつらは一人一人が養君という手札に己のすべてを張る博打打ちだから。博打打ちは、群れない。

02:08
藤原氏という共同体のためにあいつらが全体でしたことといったら、勧学院の創設と運営くらいだろう。

02:16
この世は綺麗事でできていないが、個人個人は綺麗事でできている。そして、お互いがあいてに綺麗事の履行を迫ってくるので、この世はたぶん生きづらい。

23:53
李斯も韓非も法家の泰斗だが、人間として法家を一番乗りこなしたのは趙高だったという皮肉。
で、趙高に乗りこなされる法や君主はもはや法家ではないという、さらなる皮肉。


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