白くたなびく雲の御子。 天かけ地に下り山を這う。 汝の名は霧。 空の御子・雲。雲のそのまた御子たる霧。 汝は人けらにも親しく睦び、語りかける。 その声は地を覆い、彼と我をぞま白につつむ。 誰彼(たそがれ)なき、朝の黄昏。姿なき逢瀬。 幽冥の境をとり…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。