アリスゲーム・ライアーゲーム

              お客はちらほら。
                   リドルはたくさん。
               フィナーレはひとつ。

Forest

Forest

さぁさ、やってきましたよ。楽しいリドル「ザ・ゲーム」の時間が。走者は人間と動物の二人三脚。参加動物は猫と鼠と献体兎。そのほかわけのわからない異形のモノたち。みんな新宿に散らばったマスを伝ってゴールを目指す。
そうこのマスは好む好まず空間軸。および時間軸を含むマス。進めば進むほど先へ、先へ。足の歩みは時間の歩み。献体兎に埋め込まれた時限爆弾が、主人公の一人・黛薫(まゆずみかおる)の前でぼこぼこと弾けていくその姿は陽気で哀れで吐き気がするほど。
ここまでは支障なく、死傷なく進んだリドルも、ここからは阿鼻叫喚だ。黒い騎士に脳漿をぶちまけられて何度死んだことか。予定は未定。過去は不可視なリドルの世界だが、ここまで常軌を逸したのは「ザ・ゲーム」だけ。雨森は魔女となってゲームをかき乱し、黒いアリスは正体をさらけ出す。おまけに薫は歩みを止めて、でっかいでっかい木になった。
本当に、「Forest」の恐ろしさがあらわれるのは、「ザ・ゲーム」。そして君、ここから先も分岐は進むが、ただ一言。
「ザ・ゲーム」は中断されただけ。終わってはいない。と私は考える。「Forest」は本当に恐ろしいゲーム。黒いアリスがホストのアリスゲームにして、ライアーソフトがホストのライアーゲーム。しかして「ザ・ゲーム」。どれが表で、どれが裏か。(表裏でもない)ドレがホントで、ドレがウソか。(真偽では矮小すぎる)どっちが外で、どっちが内か。(内外には区切れない)
「後ろの正面だぁれ」
後ろにして、なお正面であり続ける。そんなゲームだ。表を見ようとしてはいけない、裏を覗き込んでもいけない。
どちらかに取り込まれ「森」が見えなくなるから。

本日は夜中通してチャットをしていました。うーむ非常に有意義。そんな夜通しのお供に。
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いわゆるジョニ黒です。スコッチです。十二年熟成のブレンデットウィスキー。あまりにもよく聞く名前なんでアレですが、ホントにおいしい。世界中にその名前を知らしめたのも、さもあらんという味わい。甘露のような茶色い琥珀が、しゅるしゅると口の中に流れるさま、スィート。甘いだけのジュースでは味わえない、高濃度なオトナのスィーツとは、かくや。
ほのかに残るピーナッツ感も、朗らか。何本もウィスキーを呑みつけてようやくそのありがたみが分かりました。ふるさとは遠くにありて、思うもの。ジョニ黒は一度離れて、思うもの。