「旅は道連れ、世は情け」とはよく言ったものです。道連れも情けもある意味マイナス要因を含んでいることは、皆さんもご存知でしょう。
そう、「旅の道連れは慎重に」これは鉄則です。日帰り旅行ならともかく一泊、二泊と宿泊旅行になってくると危険です。普段から肝胆照らしあう仲ならいざしらず、ちょっと仲のいいだけ人とそういった旅行に行こうものなら、相手の嫌な面がどんどん見えてきます。日常空間の中なら周りの空気が中和してくれたものも、旅先の異郷の地ではモロに姿を現します。
そうです、旅とは群れからはぐれるという行為なのです。一匹ではぐれるならまだ自身の御し方はあるでしょうが、二人以上になると獣の論理が働き、誰かがイニシアティブを取らないと先に進めなくなります。そうです、人間は所詮獣なのです、がぉ*1旅というはぐれ道を踏み出した獣たちがパーティーを組むには妥協やら忍従やらが必要になります。急場ごしらえのパーティでの忍従は苦痛を伴うものに違いありません。ロールプレイングゲーム*2の皆さんは見ず知らずの輩と旅をして、よく不平不満を言わないでいられるものです。不思議でなりません。

*1:ここは美鈴ちん風に

*2:現代の言葉の浸透ぶりから考えるに、テーブルトークのゲーム機版と思っていただければ結構