池タイガー魔法瓶

金曜日になるといろいろ考える私です。
日月の陰陽に木火土金水の五行を足した、陰陽五行説*1によって一週間が成り立っているわけですが、十干(じっかん)といいまして五行はそれぞれ陰(月)=弟と、陽(日)=兄に別れるのです。(例 丁(火の弟)、丙(火の兄))これに十二支を対応させますと十二支十干(じゅうにしじっかん)といい、六十通りの組み合わせが年毎に変動します。それが六十年を向かえ、元の組み合わせに戻ることから六十歳を暦(かんれき)と言うのです。賢くなったかな?うへへ。
で、この五行説によて作られた一週間ですが、十干の思想に照らしあわせると、五行に対応する五日間は陰と陽の両方の属性があることになります。しかし陰陽道に詳しくない私は、過分にして庚(金の兄)の金曜日や辛(金の弟)の金曜日の区分を聞いたことがありません。ひょっとしたら高島暦*2や皇太神宮暦*3なんかにはそこらへんについて載ってるかもしれません。こう考えれば一週間のうち五日間は陽気バージョンと陰気バージョンの二種類があるわけで、我々もそのことを認識しさえすれば「今日は陽気な金曜日や。ええことあるなあ」とか、「今日は陰気な金曜日や、気ぃつけてすごさな」なんかの意識対策が取れるわけです。朝の星座占いより五日間の陰陽の変動のほうがよっぽど切実だと思うのですが如何?(註:陰は陰気。陽は陽気としましたが現代的な意味合いとは違い、陽気が良い、陰気が悪いとは一概に言えません。そこは複雑な組み合わせがあるみたいで。易経なんかで勉強してみてください。私は素人ですのであしからず)

*1:中国のえらい思想。前近代までの千数百年ほど、日本人の生活を縛っていた。今では潜在的なものとなっていて皆気づかない

*2:明治時代に高島さんが作った暦

*3:江戸時代に伊勢神宮御師が配っていた暦