登山どんどこ 上

今日は登山してきました。私は淫らで爛れた自分の性向を自覚と慙愧を持って受け止めています。このようにブログで妄想を勝手に押し付ける放埓な気質はもはや、己の力で解消することあたわず。そこで神仏の力にすがることにしました。
西国三十三所巡礼。近畿の霊験あらたかな寺院を回って仏の功徳にあずかるこの行こそが今の私を救う唯一の道。これを定期的に行い、身体の浄化を図ろうともくろんだわけであります。幸い私の住む地方都市kは寺院めぐりにちょうどいいポジションであります。本日巡りましたのは日曜日にも紹介しました延喜聖帝の町にある醍醐寺滋賀県の山奥にあります正法寺、そして奈良朝以来の伝統を持つ石山寺の三箇所です。
しかし、ただ公共交通機関を使って巡るのみでは私の罪業は拭えそうにありません。そこで全部歩いて回ることにしました。でも、一人だと野犬とか熊とかクラムボン*1とか怖いので、後輩を無理やり拉致ってきました。罪を深めているような気もしますが、まあいいでしょう。彼らも同じ蓮の台(うてな)に生まれた身、袖振り合うも他生の縁、一寸先は闇、地獄の道連れエトセトラ。
つうことで醍醐寺から登山スタートです。道々に設けられた灯篭に仏菩薩の名前が彫られていて我々の信仰心を駆り立てます。しかし急な坂なので道を進むほうの進行心は駆り立てられません。だるい。小一時間で上醍醐と呼ばれる山上伽藍に到達しました。巡礼札所の前で袈裟を装着し般若心経を一心不乱に唱えます。すると不思議!!とたんに便意が!!仏の功徳は整腸効果もあることを思い知りました。しかし小走りに烏須沙摩明王殿*2を求めて走る私の姿は餓鬼、畜生の有様で御座いました。

*1:沢で笑うなぞの生き物。正体不明。怪奇

*2:トイレのカッコイイ呼び方