忘れた唄を思い出す

怠廢した時代というものはありません。それは神(アラーやエホバの方、八百万ではない)か佛しか知らぬ事です。われわれはただ現在にお支えすることしかできぬ子羊なのです、めぇ。
しかし神の似姿、成佛可能な我々です。神や佛のように振る舞い、過去をさげすみ、未来を嘆くは人情であります。しかし所詮は人情、ミココロには及ぶ由なし。そこで我々でも神になれる小宇宙・テレビジョンの世界のお話をしましょう。
ここでは歌番組、バラエティ、大映ドラマ*1など、あらゆるジャンルの興亡、栄枯盛衰のありさまが我々の短い一生の間に、数百、数万と繰り広げられます。それを天ならぬブラウン管の外から眺める我々、たまに視聴者として天罰を加える我々は神の如し。しかしここでも御油断めさるな。あなたが唾吐き、笑い、嘆く対象とする下界ことブラウン管内の世界はあなた自身に繋がっているのです、地続きの現実です。天に吐く唾は自分にかかる。人が関わる現象は全て人の意識を出ない。人は全ての事象に人の姿を見る。ここからは出られない。だから御油断めさるな。明日のスターは君だ!明日のエースは君だ!!*2

*1:奇怪なせりふと山口百恵宇津井健でおなじみのドラマ群のこと。不治の病がキーポイント

*2:ウルトラマンエース最終回のタイトル。自分が倒してきたものに復讐され、ウルトラマンエースが地球を去る羽目になる話。