続きは別子にて

欲望尽きざる毎日。皆様如何にお過ごしでしょう。
私も御多聞に漏れず、旅行欲という欲望にもてあそばれています。目下のところ行きたいのは別子銅山です。近代日本四大銅山(私が勝手に名付けたもの。小坂*1、日立*2、足尾*3、別子*4)のうち、日立と足尾は既に行き、残るは小坂と別子というわけです。
実は今年の春・友人兼怨敵のru:ro−ni氏と愛媛県新居浜市のこの場所を訪れたのですが、前年の台風によって道路が封鎖別子銅山の東平(とうなる)と呼ばれる鉱山都市は訪れることができませんでした。十月に道路が復旧し、いますぐにでも行きたいとそぞろ神がウズくのです。しかし無念残念口惜しや南国四国にもかかわらず、四国最大の石槌山を抱くここは雪が吹き荒ぶ寒冷地と化すのです。ああ、行きたし別子東平。熱い鉱山マンたちの思い眠る、極寒の山村跡へと。

*1:秋田の銅山。久原房之助(くはらふさのすけ)の銅山スキルを育んだ偉大な山

*2:茨城県の銅山にして日立の母体。特徴は数年前に倒壊したお化け煙突。久原と日産創始者鮎川義介の愛の結晶

*3:ご存知古河財閥の秘蔵っ子。田中正造の公害訴訟はあまりにも有名

*4:住友財閥の基礎を築いた山。今でもお膝元の新居浜市は住友一色