トンデモネェ!あたしゃGODだぁ!!

人間はだれしも神様になりたいものです。いやはや神の責務を代行したいとかいう健気なものでなく、自分の好きな世界を創りたいっちゅ〜こってす。しかしエホバやイザナギイザナミみたいに国土を創るといった物理的に大袈裟なことまではしたいわけではないみたいです。シムシティやってる人はそうかもだけんど、マジョリティがやりたいことは自分を取り囲む人間、システムを自分好みに歪曲したいだけ、ささやかな神願望なのです。
まあ王様と言い換えても良いんですが、それならカミサンや娘、息子には権力が適用しずらいので、やはり神様でしょうね。でも、現実には神様になることは無理です。その欲望が飽和状態になった時、二択の選択肢が生まれます。神の名のもとに人を従わせるか、神の名のもとに人に従うかです。前者は分かりやすく言えば教祖になることで、後者は信者になることです。神の代理になる、ないし生き神化する前者は相手を自分のカテゴリーに従わせ、神のしもべになり、自分の欲望を抑える後者は自分のカテゴリーを神に適合させます。どちらも神への欲望の発露であり、ありていに言えば神に対し南面するか北面するかの違いにすぎません。人間の神願望、端的に言えば絶対権力志向、があるかぎり、宗教がなくなることはないでしょう。