あっつい!すもーるわーるど

「♪世界はせまい 世界はおなじ 世界はまるい ただひとつ」
ということでイッツアスモールワールドを口ずさむ今日この頃、いかがお過ごしですか。マイケルがディズニーランドでこの「子供の世界」を訪れたのも寓意的といえば、寓意的ですね。そう、世界はたった一つ。掛け値なしの真実です。さりとて人の心は一つではありません。このスモールワールドを訪れても「水の上を進む幻想的な世界」だの「世界の子供たちが可愛らしい」だの「氷河期が人類に訪れ、大人はみな死に絶えた世界」だの長屋王の祟りはここまでは及ばなかったみたいですね」*1だの、千差万別の思いを人は描きます。
こういった人の心を一つにするというのは思いを統一し、画一的なものにすることではなく、「盗むな」「犯すな」「殺すな」「嘘をつくな」というコモンセンスを徹底させようということであると私は考えます。そしてその責務は一つの世界には重いのです。
人々はそれゆえ線引きをし、世界を分割して、思いがパンクするのを防いできました。人の心に国境はないといいますが、逆です。むしろ人の体に国境はなく、それを判断する人の心こそが国境なのです。

人の心に
世界は狭い=だから世界を分割して国境を設け、居心地がいいようにします。
世界は同じ=それに人間は耐えられますか?他人と同じ夢が見れますか?
世界は丸い=そのことさえ人は気づいたり、気づかなかったり、見て見ぬふりをしたり。
ただひとつ=そんな地獄いらない。

人の心に自由があるかぎり、狭い世界、一つの世界は窮屈な世界なのです。
自由とは掛け値なしの善なのでしょうか。狭い世界とは掛け値なしの善なのでしょうか。そして、無知や誤解は本当に克服されるべきものなのでしょうか。私にはわかりません。だからまだまだ世界は広い。

*1:十河