カラリトカラアゲ

私は非常にじめじめじとじとした旧家の因習のような男なので、さっぱりとしたものに憬れます。たとえば梅干。見た目はあれだけ暑苦しい、というか赤いのに食べたとたんに喉の渇きを癒し、夏バテを吹き飛ばしてくれます。「そんなサパサパした存在に、私もなりたい、成田さん、心証G*1」ってなポエマー気分でサンダルを履き、鹿鳴館大学を闊歩しております。
爽やかさを演出するために、唐突に早足で駆け出してみたりします。サンダルのまま。
爽やかさを演出するために、唐突に歌いだしてみたりします。二十○歳の無精ひげが。
爽やかさを演出するために、唐突に思い出し笑いをしてみます。二十年来の癖です。

うぉ!近付きたくない一固体の出来上がりです。*2
そう自分で自覚しているからこそ、早足をやめ、髭をそり、思い出し笑いをごまかすための苦虫を噛み潰した表情をしながら歩きます。そして世界を祝いつつ呪う祭文とガーファンクルを延々と考えるのです。

*1:義民と空港の町の有名寺院のもじり

*2:上記三点が私の特徴です。鹿鳴館大学にいらした方で私を探し出し、是が非でも愛の告白をしたいというご婦人はこれを目印にお探しください