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「ドイッチェラント、ドイッチェラント、ユーバーアレス♪」
さて、こんだけやっておいてラング先生*1に未だに触れないのはネタとして取っておきたいからさ。今回はこれです。
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しかし、ここでひとつ問題が。極東日本はともかくドイツ、とりわけ首都ベルリンは劇場の宝庫。年がら年中フォルクスビューネやらノレンドルフ劇場やらそこいらでオペレッタをふくめた演劇がばんばんやられていたわけです。何故ヴァーチャルなスクリーンで観劇せねばならないのでしょう?それはガソリンボーイだからです。
彼ら三人の仕事はガソリンスタンドの店員。つまり車が毎回やってくるわけです。劇場でこれを表現しようと思ったらなかなか陳腐なものになってしまわないでしょうか。少なくとも車の持つ陽気な疾走感を表すのは不可能のような気がします。しかし映画であれば野外での撮影も可能。さまざまな車がとっかえひっかえやってくる様子も問題なく絵にできます。演劇から映画が派生し、現代において独立した分野として存在しうるのはひとえに現実の世界をそのまま劇場に持ち込めるということにあるのではないでしょうか。それがヴァーチャルリアリティであっても、です。