舞台となるのは19世紀、西部開拓時代のアメリカです。魔弾少女ティンクル・ヴィンクルアメリカ生まれアメリカ育ちの魔法少女。銃と無法あふれるこの世界、魔女とて水晶玉や呪いやお化けけむり*1などといった悠長なものを使うよりは銃を好むようになります。アメリカの銃社会の魔女たちが使うのは魔弾とそれを装てんする魔銃です。魔弾は物理攻撃よりは精神へ作用するもの、自然界に働きかけるものが中心です。一説にはインディアンとの交流によって生まれたとも言われています。魔銃はアメリカにおいてワンドよりも主流らしく、みなさまざまな形質の銃を持っています。ヴィンクルもその例にもれず重武装を好むトリガーハッピー魔法少女でした。ある日ほうきを改造した己の魔銃でいたずらをしているところを牧師に見つかり、罰としてキリストが十字架に釣られた腕輪という、見るからに胡散臭そうな聖遺物(せいいぶつ)を両腕にはめられます。これをはめたまま魔弾を撃つと弾丸がそのまま自分に返ってきてしまうという恐るべき呪いつきです。胡散臭く、かつ「プロテスタントは聖遺物信仰ってやるのか」という疑問はおいておき、ヴィンクル大ぴんちです。
しかし牧師とて神の子。そうそう無慈悲ではありません。胡散臭いガンホルダーブルースターをくれました。これは青地に星の刺繍がしてあるお世辞にも趣味がいいとはいえない代物です。牧師の収集癖はとどまるところを知りません。なんでも魔弾を善い事に使えばブルースターの星の数が増え、50個になったあかつきには腕輪が取れて、晴れて自由のトリガーハッピーに戻れるとのこと。*2魔法より三度の飯よりガンプレイが大好きなヴィンクル。しぶしぶこの申し出を受け入れました。牧師は彼女のお目付け役として謎の魔法生物エ・プランという毛むくじゃらのお化けを持ってきました。その姿はさながら、っていうかまんま西部劇で決闘のシーンで転がっているアレです。こんなものまで飼ってるとは、牧師よ・・・もはやあんたは異教徒じゃないのか?
こうして大西部をまたにかけたティンクル・ヴィンクルとエ・プランの冒険が始まりました。行く手に待つのは鬼か蛇か?第二の魔法少女か!?
続く(要望があれば・・・)
ちなみにこの絵はヴィンクルが留守宅に一泊して壁にボコボコ魔弾を打ち込んだ図です。この後家主の牧師が帰って来るという設定です。・・・と、こんなんでいかがでしょうかtukinohaくん?

*1:不思議な粉末。こすると煙が出てくる

*2:設定はアメリカの国旗より。まんまやんけ