■
さて、魔弾、魔銃片手の陽気な狩り暮らしから一変、贖罪と善行の旅を心ならずも課せられてしまったティンクルヴィンクル。バッくれて逃げちまうかと企むものの、謎の生物エ・プランに見張られていてはそれもままなりません。そんな彼女たちを付けねらうひとつの影が。
さかのぼること数日前、アメリカ大陸の魔女の代表者会議がグランドマスターの住むブラックハウス*1で行われていました。そこで討議される議題はイギリスやドイツのギルドからの独立や、ｋｋｋに誤解されるのを防ぐ方策やら、黒人、インディアン魔女の地位向上、ゴールドラッシュでの金の分配とそれを元手とした錬金術の成果が主なものでしたが、今回は様相が違います。広域愉快狙撃犯(こういきゆかいそげきはん)・ティンクル・ヴィンクルの捕縛についてです。魔女の中でも鼻つまみ者である彼女によってアメリカ大陸中で狙撃事件がおきていたのです。まあ、まだ人を傷つけたりするぶっそうな魔弾が使われているわけではないのですが、この愉快犯には各州の魔女たちも手を焼いている様子。そこでアメリカの霊的国防を任されている護法魔女カール・Ｖ・ソーンは各州に設置してある魔法警察機構・テンタクルに彼女の捕縛を命じます。そして部下の魔法シェリフ*2長官ウィンド・オールドミス*3によって彼女を追うという目的であれば州をまたいだ広域捜査を許可された特殊部隊が設立されることになります。まあ、日本で言えば江戸時代の関八州取締出役みたいなもんです。*4これと同じく金十手ならぬダビデの星の金バッチ、金魔銃を装備した精鋭部隊が彼女を追っているのです。
さて、そうともしらぬティンクル・ヴィンクル。トリガーハッピーとしての禁断症状がプルプル出てきて、引き金に手をかけようとしています。必死に押しとどめる黒ゴミもといエ・プランを押しのけ、引き金に手をかけようとしたとき。
「・・・あいかわらずだなぁ。広域愉快狙撃犯ティンクル・ヴィンクル」
そう、魔法シェリフ最悪、最強の戦士アニー・キャラハン。人呼んでダーティアニーの登場です！
つづくかな？
