ごほんごほん説話集

おかぜがなおりませんごほんごほん。これもきっと前世でのあくぎょうのむくいでしょう。こんごは心を入れ替えてまっとうなせいかつにはげみたいところですが、ままならず、今日もきょうとて鹿鳴館大学をふらふらしています。たまに心和ませられるのが、図書館前のカップジュース販売機から流れてくる「ぱよわわわわわ〜ん」という音楽です。この音楽の哀調溢れるトーン。神秘空間へと誘う旋律はあれを思い出します。そう、アレとは

ウルトラセブン ミュージックファイル

ウルトラセブン ミュージックファイル

この中に所収されているであろうウルトラセブン第十一話「魔の山へとべ」でウルトラセブンことモロボシダン*1が殺人カメラでやられて、魂がフワフワ漂っているシーンの音楽です!!(えらい具体的やな)そう、ウルトラシリーズを代表する作曲家・冬木透先生*2がはじめて手がけたウルトラシリーズにして私の中での特撮サントラの最高水準がこのウルトラセブンです。個人的には「ガス人間第一号」や「ウルトラQ」、「ウルトラマン」の作曲家・宮内国郎も甲乙つけがたいところですが、ウルトラセブンのドライな神秘性と適合した冬木サウンドのクールビューティーさは、機能性と美を複合したクラフト運動の家具たちを思わせます。
これを聞いていると、ある日近所の少年に自宅に招かれ、野球中継をやっているテレビに大量の円盤を投影されて「サァ、キミヲ星ノ世界にツレテイッテアゲヨウ・・・」とサイケ宇宙人・ペロリンガ星人*3に勧誘されるのもいいかな?て気分になります。なるよ。なるかな?なる。

*1:ウルトラ兄弟一のおまぬけさん。自身は致命的なミスを平気で何度も犯すくせに、後進のレオには些細なミスでもつらく当たった、自己分析と反省がまったくできていない人

*2:ウルトラマンエース第51話のバイオリンの先生役の人。つーか作曲者。手がけた作品でも主にリスペクトされているのは「ワンダバ」

*3:「キャハハハ」と笑う陽気な宇宙人。極彩色で目が光るので近くで見たらかなり怖い