本当でもなんでもなくただただ恐ろしいグリム童話
- 作者: W.グリム,J.グリム,金田鬼一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/07/18
- メディア: 文庫
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そんな冥府魔道*1・グリムワールドにも一定の法則があることを発見しました。それは『男と女で虐殺の方法が違う』ということです。男の場合は(これは王さまが多いのですが)ある日急に「今度の子供が娘だったら、今まで生まれた十二人の息子は皆殺しにする」といった唐突、かつ理由なき暴走が大抵です。また本人にやるきがなくても女房にそそのかされいやいや実行する腰抜け風虐殺が主なものとなります。だから最終的に罰せられるものが少ないです。一方女性は確信犯的に犯罪に及ぶケースが大半です。男みたいに気まぐれでなく、しかも確実に仕留めようとあらゆるスキルを駆使します。その反面、必ずといっていいほど復讐されるのもまた女。剣を内側に仕込んだ樽に入れられ、親子もろとも川へ投げ込まれる継母や、焼き殺される継母、ボロ船で沖に流される姫など、ありとあらゆる処刑テクニックが女性には駆使されます。さながら殺人博物館、必殺シリーズの世界です。
ですので健全なる奥様方、お子様には是非グリム童話を買い与え「生きることは厳しいことと知りなさい」(byシャクティ・カリン)という教訓を上層意識に叩っこみましょう。ヌルく薄められた絵本版など買い与えてはイケマセン。