我輩が偶然たどり着いたのは橋本左内先生の旧宅だったのでアリマス。今では完全に公園化しており、見る影はなかったのでありますが、松平公の懐刀として若くから国策に奔走し、その寿命を終えた人間でありました。享年26歳でアリマスから我輩より2歳ほど上でありますな。
先生のことを書いた本に山本周五郎の「城中の霜」というものがアリマス。「真に強いものの涙は自分のために流されるものではない」というこの作品のメッセージは泣き虫の我輩に強く訴えるものがあるのでアリマス。短編なので是非皆様も読んで欲しいのでアリマス。左内先生が十代のころ記された本に「啓発録」というものがアリマス。これは自身を啓発し、鼓舞するために先生が書いた本なのでありますが、そこには「稚気」を抑えるようにとアリマス。稚気(ちき)とはまあ、はしゃいだり、拗ねたりする幼心のようなものだと我輩は解釈しているのであります。左内先生はまずこれを絶つ必要があるとおっしゃっております。この本を先生が著された年より十年近く年を重ねた我輩がいまだにはしゃいだり、泣いたり、拗ねたり、妬んだり、稚気が消えるさまなきは真に恥ずかしい限りであります。一しきり反省して、教習所へのバスを待ったのでありました。
で、教習の続きでアリマスが冷めた弁当をもしゃもしゃ食べながら、出番を待つ日々が続いているのでアリマス。我輩、コンバット越前とブログのタイトルを打っているだけあって、本来の目的は交通戦争を勝ち抜くこと、および越前(福井県)の斥候をすることにあったのでアリマス。福井のありとあらゆる重要拠点を押さえることで、越前を我が物にしてやろうという遠大なタクラミヲ抱いているのでアリマスヨ。そのためには歴代の越前を支配した人間に行政の術を学ぶのが一番。ということで鬼教官のしごきの後に左内先生の自宅の対岸にある北ノ庄城跡へと向かったのでアリマス。そう、ここは柴田勝家の北陸における本拠地なのでアリマス。