なんにもないなんにもないまったくなんにもない。ほらみてごらん悠長なことをしているうちに地球は滅んでしまったよ。それでもこうして日々これ好日とはいったいどんな理屈だい。命あるもの必ず滅びる、よはなべてこともなし。それは道理だ。しかし、焦る事、苦しむ事、悩む事。それは決して悪ではない。むしろそれがなければ飽くのだ。自分が苛苛しているからといってそんなものを悪にして人を峻別するのはいけない。だから焦るんだ、君が地球の滅びを認識すれば動悸は早くなり、呼吸は困難、やがて体は爆発四散。怪獣墓場へ漂うのみだ。いや、やぱり焦っちゃいけない。認識しちゃう。認識後初めて結果は生まれる。君は鈍感だから助かっている。いいかい、その原理を踏まえて、あ、いいやしなくて。踏まえたら認識しちゃう!!・・・ヂレンマだ。滅びを認識しなければ始まらない、しかし認識すれば滅びる。このままユワリユワリたゆたうのか・・・。
それも、いいかもね。