紙芝居を忘れた子供たち

せっかくビデオキ(変な名前だなァ)機能があるので、使ってみます。
上手いですね。本当にこういうオープニングみたいです。私も技術があれば、この曲にあわせてハンニバル・レクターが料理に舌鼓を打つおジャ魔女ハンニバルを作りたいものです。私の特技はアイコラでして、高野山の電柱を消してなかったことにしたり、切り貼りでオモシロ写真を作ったりするのが好きなのですが、こういった映像の切り貼りにも同じセンスを感じますね。ムビコラとも呼ぶべきものなのでしょうか。(それともすでに別の専門用語があるのかな?)
デジタル技術の進化によって最もドラスティックに変わったもの、それは映像の感覚だと思います。二十世紀の我々は映像を「造る」ということを、写真や絵を連続させて創り出すものだということを知っていました。しかしこれからの世代の人々は、映像をそのままそこにあるものとして受けとめるようになり、紙芝居のめっちゃ早いヤツとは微塵も考えなくなるのでしょう。まさにヴァーチャル・リアリティ。
背後にあるカラクリを忘れる事を、先人は「堕落した」という言葉で非難するものです。それはある意味では正しい。何故なら原理、原則を忘れる事は危ういから。しかし、足元を、やってきた事を忘れるからこそ我々には新しい発想、生き方が生まれるのです。それがやがて人を滅ぼそうとも、私はそれを好ましいものと思うのですね。「紙芝居を忘れた子供たち」は映像にどんな世界を描いていくのか?興味深いですね。