映像批評とは

昨日からこの動画を見てバカウケしているmantrapriです。
http://www.nicovideo.jp/watch/ut0UePKu4dlA0
「猫駆除だぜ、通〜風〜性ぇ〜。ロシアガールでジョジョ真似ぇ〜」
面白いですネ、ニコニコ動画。いやインタレスティングとラフ両方の意味で。映像という動く媒体に対して、批評する文も動きながら追いかける。さながらデッドヒートの如きスリリングさ。しかも映像と同じく日々刻々内容が変わり消え行く。一時間前まであった言葉が次見たときには別のものに変わっています。それでいて「猫駆除」や「湯浅プリンスホテル」や「奴隷人生」やら童貞コールといったクリティカルな言葉は継承され、残っていく。まさに不特定多数による実況中継。
地上デジタル放送が導入され、双方向インタラクティブ化が進むと、テレビもニコニコ動画のごとくリアルタイム批評の波にさらされることになるのでしょう。そしてアレな発言やらしょうこお姉さんの珍獣やらの注目すべきトピックスは過去ログに保存される。それが批評の対象となりネタが再生産されるようになる。一瞬の世界であり、垂れ流しだった放送も過去ログによって保存、保管され、さながら書物のようにいつでも紐解けるものになっていくのではないでしょうか。数年後には映像や音声のみを参考文献とした、データによる論文が書かれるようになるのでしょうね。我々は映像によって言の葉を紡いでいくようになるのです。
一過性を売りにしているニコニコ動画が一過性ではいられないこれからの映像媒体のあり方を思わせる。このアンビバレンツな感じがたまりません。あぁ。