プリンスオブ○ニス

昨日の続きです。

テニミュ*1化する特撮!!」近年の仮面ライダー、戦隊モノにおけるテニミュ俳優の進出はmantrapriに危機感を抱かせていた。
「このままでは、特撮がテニスの王子様に支配されてしまう!!私の愛した特撮がっ、ラケットをぶんぶん振り回す演劇に支配されるとはっ!!このままでは、このままではおかんぞぉぉぉぉぉっつ!!」
激しい闘志を燃やすmantrapri!彼がとった行動は!

テニスの王子様 1 (ジャンプコミックス)

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テニスの王子様 18 (ジャンプコミックス)

テニスの王子様 18 (ジャンプコミックス)

氷帝戦までのテニプリ十八巻を大人買いすることだったっ!!


あー、おもしれーわ。テニスの王子様。さいこーだー。伏流水のような展開とキメゴマがキメゴマらしくないとこが最高ですね。こちらの読みがことごとく外れていく快感はジャンプ一ではないでしょうか。大変スリリングなマンガです!!
上手いなと思ったのはトーナメントの処理の仕方。チームでのトーナメントというのはジャンプの王道パターンです。キン肉マンしかり、幽々白書しかり。五人対五人でぶつかり合い、勝率の多さで勝敗を決するというチームプレイの黄金パターン。ただしキン肉マンは「王位争奪戦」、幽々白書では「暗黒武術会」と限られた巻数でしか使われませんでした。そのためトーナメントと勝率の処理にもダブリが出ることは無かったのです。しかしテニプリは毎回がトーナメント。よっぽど上手いやり方をしなければマンネリ化してしまいます。そこをテニプリは上手く処理しています。二つの方法を使って。
①レギュラーの変動
本試合にはダブルス二ペア、シングル三人の合計七人が出場します。それに対して主人公のチームである青学のレギュラーは九人です。この九人がどう配置され、誰が漏れ、誰がダブルスになるか、その組み合わせの妙味が単調になりがちなトーナメント編成を盛り上げます。

②ダブルスという名のカップリング
一試合につきダブルスがツーペアできることは先ほど述べました。このツーペアに誰を持ってくるかというところが毎回の争点になってきます。作中でも、作外でもです。青学メンバーは基本的にはスタンドプレーヤーが多く、ダブルスを苦手としています。しかし様々なダブルスを経験していくことで、プレイヤーとしての幅は広がり、逆にメンバーの距離は縮まっていくのです。この絶好のシステムを腐女子が逃すはずはありません。ダブルスという絶好のお膳立てからカップリングがおのずと出来上がるのですから。これに反発するも、その流れに乗るもよし、どちらにしても許斐剛の術中に嵌ることになります。そう、コートの中はカップリング空間と化すのです。さらに相手チームのダブルスもカップリングの検討に加えるなら、相乗効果で六通りのカップリングができることになります。
恐るべし、ダブルス!!

他にも大将戦がクライマックスではないところとか、負けた中学も再び出てきて違った試合展開(カップリング)を見せるなど、スリリングかつトーナメントの特性を生かした漫画づくりがなされています。凄い。

で、私は乾とか観月みたいなデータ収集タイプが好きですね。チームのキャスティングカップリング権を握ることができるこのポジションはかなりオイシイですし、キャラもそれに合わせたクセモノそろいです。で、乾をテニミュで演じていた荒木宏文は、ゲキレンジャーでは敵役・理央サマを演じています。だもんで、ゲキレンジャーにも毒野菜ドリンクや、鉛入りのサポーターが出てこないか楽しみです。*2そう、私が冒頭で闘志を燃やしていたのは「テニプリ」を打倒するためではありません。テニプリを好きになるためにです!そうすれば特撮にテニミュ出身の俳優が来ても「ウホ!!跡部がアルティメットメイクアップしてる!」とか「ゲキレッド副部長!!」という風に相互キャラに萌え狂い、お互いを補完することができるからです!!
「好きこそものの上手なれ」です!!

*1:ミュージカル テニスの王子様のこと

*2:すでに鉛入りの雑巾は出ている