皆様!KBS地方都市Kでおジャ魔女どれみ(無印)の再放送がはじまったですよ!わたしは感動にむせび泣いておりまする。

おジャ魔女どれみ(1) [DVD]

おジャ魔女どれみ(1) [DVD]

私とおジャ魔女の出会いは6年前に遡ります。
6年前、本格的におジャ魔女に触れて以来、このアニメが私の中に占める不動の地位は揺るぎがありません。そのすばらしさを言葉で表しきれない。表そうと思ってもふっと消えてしまう。私にとってそれほどかけがえのない作品なのです。
ただ一言。この作品に言葉を送ることが許されるなら「真摯」という言葉を選びます。
とってもまっすぐです。いろいろな意味において。伝えたいこと、大切なことを正面から伝える。逃げない。

視聴者である子供にわかる言葉で、丁寧かつ誠実に語りかけていることでは、この作品に如くものを見たことがありません。よく「子供向け」という言葉を耳にします。大抵が「子供だまし」と同意義で使われるます。しかしこの作品は真の意味での「子供向け」作品です。難しい言葉でごまかしたり、勢いに任せて無視したり、見ない振りをしたりはしない。オブラートにも包まない。こういった「大人だまし」を絶対にしない。その誠実さは時に残酷ですらあります。
それは不治の病を扱っているからでも、悲惨な境遇を扱っているからでもありません。今、ここにあるもの、今我々のまわりにある「現実」に正面からぶつかっているからです。おジャ魔女であるどれみたち三人は魔法が使えます。でも、それは万能のデウス・エクス・マキーナではない。彼女たちはいつも現実の壁にぶつかります。そして自分たちの力で答えを考えるのです。その姿は私たちとなんら変わりはありません。
私たちが見たくない、触れたくない、そこにある事実。それに触れる、考える。当たり前の事を当たり前にする難しさ。現実はこんなに残酷でこんなに美しい。
おジャ魔女はそんなことを教えてくれます。そして今でも壁にぶつかるたびにその言葉が響いてくるのです。