つぼつぼさかさか

今日は宇多源氏くんと二人で壺阪山に行ってきました。
この山は奈良県の中部にある山で、吉野と飛鳥のちょうど中間ぐらいに位置しています。吉野・比蘇山寺は古より山林修行のメッカでありまして、我が国の山林寺院の中でも最も初期のものです。その裏山に当たるのが壺阪山。そこに位置する壺阪寺(本名南法華寺)もまた、古代より崇敬を受けてきました。今回の目的はこの山への登山です。
近鉄京都駅に8時に待ち合わせて、出発。道中金持ちの道楽の話になりました。現代の金持ちは何故わざわざ城なんかを建てて住むのか、しかも居住空間ではない天守閣を模して。というところから議論は始まり、茶の湯や茶道具の収集は趣味と、実益と、自慢と、接待の心が渾然一体となった、日本の上流階級の趣味の中でも一番合理的であるという結論に至りました。何故か?
①じぶんが自慢したい道具(茶器、書画軸、茶室エトセトラ)が「会」の舞台であり、道具なのでさりげなく自慢するのにイヤミがない。
②礼法の世界であるので、ホストもゲストもある程度共通の地盤に立てる。傲慢な自分語りやムダ話を聞く必要もする必要もない。
③コレクションがお墨付きの、伝来品中心になるので価値が補償され、その価値を保障する層が厚い。
以上、理由。スタイリッシュにノーブル心を満足させてくれるのが茶の湯の世界。
ででで、電車の中吊り広告にあった551のアイスキャンディの広告を見て思いました。
センタンの女の子*1の萌えキャラ度は上昇しているなぁ」
と。
センタンというのは関西のアイスメーカーで、そこのコマーシャルに明らかに萌えキャラを意識した女の子が出てくるのです。最初(チョコバリに出てるやつ)は胡散臭かったその造形もシリーズを重ねるごとに萌えキャラとして遜色のないもの(フロールの女の子とか)へと変貌しいったのです。不細工な萌えキャラ造形からの進展という点では、パチスロ海物語のマリンちゃんに近いものがあります。
で、その流れからパチンコ、パチスロのお話へ。パチンコ仮面ライダーぐらいはやってもいいなーと思う今日この頃。宇多源氏くんはパチンコのキャラクターコンテンツはまだ改良の余地があると主張します。彼によれば今のパチンコの萌えキャラは所詮焼き直しであり、パチンコの商業性と合致したキャラクタービジネスを展開する必要があるそうです。その台をプレーすることでしか特定のキャラに会えない。そういうマニア心をくすぐるような演出が必要だというのです。彼の見識には首肯すべき点、多々です。
そうこうしている間に壺阪山駅に到着しました。ここからは城下町・高取を歩くことになります。

こんなところです。かなり整備されていてきれいな町です。奈良五大近世町並みを挙げるとすれば、
① 奈良町
② 今井町
③ 大和郡山
④ 五条
⑤ 高取
といったところでしょうか。奈良は近世の遺産が豊富です。古代ばっかりが注目されますが。
早速登山開始。といっても町並みをだらだらと進んだり、子島寺という国宝の曼荼羅がある寺によったりしながら、ゆったり、よったり。そうこうしているうちに次第に景色が山深いものになってきました。

*1:センたんというらしい