腐りクサリテボトリトおちる

ついにねんがんのエロゲ「腐り姫」を手に入れたぞ。

腐り姫

腐り姫

前回、神ゲーのForestにめぐりあってからすっかりライアーソフトの虜です。そして終に今回、伝奇ゲーの傑作・腐り姫を手に入れました。いやぁ、ダウンロード販売って本当にいいものですね。(水野晴郎風)
過去の記憶をなくした主人公を巡る、主人公が廻る「女たち」の「思い」「想い」の物語。


ひとつはこれから始まるはずだった「思い」
ひとつは底にわだかまっていた「思い」
ひとつは終わったはずだった「思い」
人の数だけ思いがあって、思い思いの営為がある。


しかし、それはおのれのみでは成り立たず、主人公へと糸で繋がっている。アカイ、アカイ、アカイイト。それらがある日すぱりと断ち切れる。主人公の記憶喪失。
女たちは思い思いの糸を手繰り寄せ始める。糸つむぎ糸つむぎ。からっぽの主人公に己を託して、いや、己の下へとひきよせんと。そのさまは浅ましき蜘蛛。女郎蜘蛛。手繰り寄せる先にあるがらんどう。それが見えない?いや見えている、だからこそ、見ようとしない。


アリアドネたちの必死さを、か細い糸を、愚かな意図を嘲り笑う女が一人。
クラから笑う、カラカラ笑う童女ひとり。


童女笑って、爪を立て、無残に蜘蛛の、巣を壊す
童女笑って、雪降らせ、世界を町を、赤にする
その名は蔵女(くらめ)。

その名は、腐り姫