元凶は雀の子

ヒャッコ』二巻を買って分かったことがあります。

ヒャッコ 2 (Flex Comix)

ヒャッコ 2 (Flex Comix)

この作品の不可思議なエンドマークのつけ方については昨日触れましたが、今日理由について触れます。
そう、このマンガが他のマンガと一線を画する、おかしなオカシなテンポ。それを作り上げているのはただ一人の人間なのです。
ソレハコイツ。

早乙女雀(さおとめすずめ)が、この作品をいい意味で崩壊させている元凶なのです。
主人公・虎子の相棒である彼女。少し、いやかなりおかしいです。主人公の行動もハイテンションで十分常軌を逸しているのですが、雀(すずめ)は常軌どころか、
磁場が違います。
彼女は基本、マイペースの人です。しかも無口です。たまに急に殴りかかってきます。アグレッシブです。言葉での説明が陳腐になることは承知の上で、一巻と二巻の彼女の行条を列挙して見ましょう。
一話・二階から表情を変えずに飛び降りる。無言でドアノブを破壊する。
二話・見られてないのにピッチャー(虎子)に延々とサインを送り続ける。
三話・ぺろりと平らげる。胸を揉む(ちなみにオチ)。
四話・ブルマで登校。
六話・直立大開脚(無表情)
七話・おもむろに虎子の初キスを奪う。

コレだけ説明すると逆にワケがわかりそうに見えますが、実際現場に遭遇するとカオスです。サービスシーンっぽいのですが、なぜかそんなことは全然気にならないくらい、カオス。当の本人は素でやってるしそのまま淡々と作業を続けるのでサラニカオス。しかもそれでオチが付いたりする場合もあります。むしろオチが彼女であるときが確実に、面白い。(第三話なんか私の中では最高傑作)
うーん。説明が難しい。今まで見たことがないキャラであることだけは確かなんですよ。ピュアとか野生とか、そんなチャチなもんじゃねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗…、みたいな。*1
このマンガ、これから更に化けるか否かは全て早乙女雀にかかっていると言っても過言ではない。少なくとも私はそう思います。

追伸
そういえば、雀。どこかで見たなぁと思っていたら…

コレデシタ。