このブログ最後の日までにやりたいこと

「人世。非常在(つねならず)」。いつかこのブログも終焉を迎える日が来るでしょう。それがいつのことかは私には分かりません、とりあえず今のところは。ただ。終わる前に片をつける問題がいくつか存在します。今日はそれを挙げてみましょう。
1.怪魔稲妻剣(かいまいなづまけん)についての論考
これは私の生涯只一つの夢が叶ったら、もしくはその夢の片鱗を掴むことが出来たら書きたいと思います。
怪魔稲妻剣とは仮面ライダーBLACKRXに登場した怪魔獣人大隊隊長・ボスガンが使用した必殺剣のことです。小山力也に重症を負わせました。この剣と、それを持つボスガンの野心、そしてそれが破砕されるまでを描きたいと思います。これを書くことができる日までには、私が手に持っている、持つことができる剣が決まるはずです。
それは虚飾に満ちた怪魔稲妻剣なのか?それとも「果てしなき夢は遥かな宇宙の果て」にあるリボルケインなのか?
2.キン肉マン全巻レビュー
私が一番好きな漫画でしょう。おそらく、今までも、今後も。
何故ここに戻ってきてしまうのか。最近おぼろげながら分かるようになって来ました。キン肉マン
1.過去のマガジンや特撮から何を吸収したのか?
2.如何にして現在のジャンプの基礎をつくりあげたのか?
3.なぜ、心無い人間によって「超理論」を馬鹿にされるのか?
4.今の漫画は「キン肉マン」から何を汲み取ることが出来るか?
1979〜1987年までの8年間。39巻に及ぶ歴史にメスを入れていきたいと思います。構成としては以下のようなものを予定しています。
1〜2巻:キン肉マンと当時のジャンプ(パロディとしてのキン肉マン)*1
3〜4巻:超人オリンピック(キン肉マンはどうして肉弾時代へと向かったのか)*2
5〜7巻:タッグマッチとワザ(傷と技を「継承する」こと)*3
8〜9巻:ビッグ・ファイト(理論の集約。つまるところ「超人理論」について)*4
10〜13巻:七人の悪魔超人(数値化と集団戦)*5
14巻〜17巻:悪魔騎士(死すべし「超人」、生きるべし「超人」)*6
18巻〜20巻:タッグトーナメント前編(「仲間」を生かし続けるためには?多重主役時代の作り方)*7
21巻〜23巻:タッグトーナメント後編(「モノ」化する「超人」たち。マルクス主義と超人理論)*8
24巻〜27巻:王位争奪戦・前篇(死に続けるキン肉マン)*9
28巻〜31巻:王位争奪戦・中篇(増える「キン肉マン」。分派する「テリーマン」)*10
32巻〜39巻:王位争奪戦・後編(キン肉マンは何を受け取り、何を与えたか)*11
うーん。できるかなぁ。まあ、ともかく。ゆでたまごは凄いんですよ!現代に生きる我々が、マンガとともに、特に少年マンガとともに生きる我々が「空気」に感じるぐらい、ゆでたまごは濃密に溶け込んでいるんです!人は「空気」のありがたみを知らずに、それを吸い込んでいる。にもかかわらず、いや、それだからこそ「ゆでだから」なんていうセリフ、平気で吐けるんですっ!!
キン肉マン」を振り返ることは、80年代以降の漫画を知るために欠かせないステップだと、私は思っています。


こんなカンジですかね。このブログ終焉の日までにケリをつけたい問題は。まあ、気長に待っていてくだせえ。

*1:ウルトラファイト的等身大

*2:スポーツ時代

*3:デス・マッチの緩やかな侵入

*4:デスアンドリバース

*5:受肉する「数値」

*6:命は分割可能な共有財産

*7:スポーツという体裁での離反。および再統合

*8:特撮が真に少年漫画に与えたものとは

*9:主役一人勝ちを防ぐパワーダウン

*10:タッグトーナメントの再来。分類される「ヒト」と「モノ」

*11:生き続ける金竜飛メソッド