プロフィールのこと

…怖くて聞けなかったんですけど、私のプロフィール欄の写真とコメントって、意味わかんないですよね。
ああー、やっぱり。実はあれ、コンセプトに基づいてやってるんです。

  1. 都道府県のひとつを取り上げる
  2. 写真はその県の銘菓もしくは名物
  3. コメントは県にちなむ歌詞を引用、できるだけ現代歌謡から
  4. 歌とその県の歴史をむりやりこじつけてコメントにする
  5. 三ヶ月〜六ヶ月ぐらいのスパンで更新

こーんなカンジで五年間やってきました。
「今気づいたよ!!」
…そーですよねー。
説明するのはヤボなんですが、いいかげん「きがくるっとる」と誤解され続けるのもアレだと思った次第。今回以降はプロフを変えるたびにそのコンセプトについて説明することにします。


「かんぴょう かんぴょう かんぴょう 干してる あの空 この空 かんぴょうはしろいよ」「寛平の治」の源能有。娘婿の後胤が「干瓢の地」に根付き、幕府を開こうとは。思わなんだ、知らなんだ

・干瓢の詩…括弧内の歌詞は北原白秋作詞の干瓢の詩(かんぴょうのうた)。
・干瓢…ウリ科ユウガオの果実を剥いて乾燥させたもの。寿司の具や昆布巻きや巾着もちを縛る「食べられる紐」とした使われます。
・栃木県…今回のターゲットは栃木県です。栃木県は干瓢の生産日本一として知られ、全国の八割を生産しています。
・ふくべ細工…プロフ絵はふくべ細工です。これは干瓢の外側を利用した民芸品で、栃木県の観光名所では必ず売られています。私は小学五年生のころ、コレにはまり。舌をむき出しにしている顔から「ベロベロ人形」と勝手に命名。林間学校先の日光で買いあさりました。今でも後悔している事柄のひとつです。その珍妙フェイスは一度見たら忘れられません。
・寛平…かんぴょう。日本の年号。宇多天皇の治世である889〜898年の間、使用されました。この時期に行われた一連の政治改革を総称して、寛平の治(かんぴょうのち)と呼びます。
源能有みなもとのよしあり。文徳天皇庶子で惟喬親王の異母弟、清和天皇の異母兄です。寛平の治において菅原道真とともに中心的な役割を果たしました。当時の法令を集積した『類聚三代格』にも、彼の発議によるものが多く遺されており、その優秀さがわかります。
・娘婿…源能有の娘・柄子は貞純親王(さだずみしんのう)に嫁ぎ、源経基(みなもとのつねもと)を生んでいます。彼は源頼朝をはじめ征夷大将軍を輩出する清和源氏(せいわげんじ)の祖となります。
・後胤…ここでは源義国(みなもとのよしくに)を指します。彼は下野国(現在の栃木県)足利に土着し足利氏の祖となります。で、幕府を開くのはその子孫の足利尊氏。つまり、ここでの「幕府」とは室町幕府のことです。
干瓢の地…干瓢の生産高を誇る栃木県のこと。ただ栃木県で干瓢の生産が始まったのは江戸時代でして、足利氏とはなんも関係ないのです、実は。