薔薇の「定め」と「ターム」について

銀さま完成。難しかった…。

さて、前回は絆パンチを通して、真紅が「少年漫画のテーゼ」に生きていることを述べました。
で、その前の回ではPEACH−PIT先生の描法で描かれるローゼンメイデンは少女漫画の「真行草」で描かれていることについて触れました。これらを総合すると、
ローゼンメイデンは少年漫画と少女漫画、双方の要素をユニークな形で融合させている漫画である」
という結論が導き出されます。
…あれ?開始早々結論を出しちゃって、どうするの?
いえいえ、待ってください。「絆パンチ最終章」たる本論は、「結論すら序章に過ぎない」のです。そう、ここで導き出された少年漫画と少女漫画の融合は、描写やキャラクター造形だけでなく「ターム」の区切り方にも見られるのです。最終回である今回は、赤薔薇(真紅)、黒薔薇(水銀燈)、白薔薇(雪華綺晶)の三体のドールを通して、ローゼンメイデンのストーリーを形作る「ターム」構造と、少年、少女漫画の原理、および、そこで絆パンチがどのような役割を果たすかまでを、ずずずぃっと述べつくしてしまおうという話なのです。本日も長くなりますが、なにとぞ最後までお付き合いのほどを…。


(now writing…)