2011-09-05

08:04
小説を書くのに必要なのは「演繹」の技術。描写や人物、状況とは総じて主題の演繹。この技術を向上させるには一つの命題に対して、いかに多くの表現方法を持っているか、生み出せるかにかかっている。つまるところは「言い換え」の能力。

08:07
風景も心情も反応も配置も主題の演繹である。演繹とは置き換えであり、言い換えである。この点で作家は「常識人」たらねばならない。フツーに「ある」ものがどうしてフツーなのかを帰納法的に遡り、演繹するための技術を身につけるため、「常識」というものを見つめなければならない。

08:08
常識人とは常識に敏感な人間であって、フツーに生きているつもりの人間のことではない。


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