2012-07-26

20:29
私が好きな漫画の一つが古谷三敏の寄席芸人伝なのだけど、その中でも一番心に響いたのが、噺家幇間(たいこもち)になる話。

20:35
この話は、幇間を馬鹿にする弟子の態度を改めようと師匠が弟子を幇間に仕立て上げるというもの。最初は絶望していた弟子も、幇間の仕事を通して改心する。師匠の許しも出て、晴れて落語に復帰と思いきや、幇間の素晴らしさを知った弟子は「幇間として人生を送る」と師に告げ、そのまま戻らなかった。

20:39
この話に自分が感動する点は「人と人との関わりに試しはない」ということ。
師は弟子を幇間とすることで「試し」たのかもしれないが、弟子はそれを「本気」で受け止め、ついに幇間の世界から戻らなかった。
実は幇間噺家の間に壁を設けていて、たかをくくっていたのは師匠の方だったのではないか。

20:42
人生において試す、試されるということは必要だが、それは気軽な気分で行ってはいけない。毎日、簡単に相手や自分を試す言葉を吐いていると、真実が失われてしまうと、私は思う。

20:44
寄席芸人伝は読むと二回に一回は、泣く。

20:52
今日、試しの言葉を吐きすぎて、目的がわからなくなった人間の群れと延々と会話をする羽目になったので、この話をTweet

20:58
でも「試しの言葉の群れ」の中にいると、自分も試しの言葉を吐かないといけない気がするから、ムカつくわ。

21:02
で、一番やってはいけないなと思うのは親が子に対して、「あなた、私を試しているでしょ」って、罵倒を気軽に使うこと。
試しているかもしれない、しかし子が親に対する「試し」はいつだって、命がけ、生存のためなんだから、自分たちがやるように、気分で、気軽に「試している」と思ってはいけない。

21:09
@suicidkid ドラえもんはマジ、母親のメタファーだと思うよ。ひみつ道具を使って、いろいろな「試し」をのび太にやらせてくれて、結局最後は許して、守ってくれる。
ドラえもんのび太のおばあちゃんの代わりに来てくれたから、野比玉子さんは厳しい母親役に安心して、徹せるんだと思う。

21:14
ドラえもんがいなくなると一番困るのはのび太じゃなくて、玉子さん。これは、ガチ。

21:19
@suicidkid あの話で私が泣くのは、ジャイアンと戦ってるとこじゃなくて、のび太が寝るまでドラえもんが枕元にいてくれて、明け方に消えているところだな。
あれ見たときに、ドラえもんって、母親だったんだなぁって、思ったよ。

21:29
@shizuma_kuki あれ、西尾維新の小説にも出てるんすよね、存地下。多分時期的に私たちと西尾維新、あそこで一緒に食ってるはずでよ。

21:33
@shizuma_kuki 創設者西園寺なのに、井上馨化してしまった、鹿鳴館大学万歳!

22:36
@suicidkid 今でも朝起きると「あれ、俺は七畳の下宿に、なぜいないんだ」と思う時があるよ。あの天井の形も、風呂の段差も、ゴミ袋を置いたベランダも、記憶というよりは自分の一部なんだね、多分。

22:44
@granat_san このラインナップでは熊谷さんの文室綿麻呂、熊田さんの藤原保則、曽根さんの道慈が欲しいっす。

23:08
@knacklehead @izumi_asato @aramotokei 私も空海さんに来て欲しいです。

23:16
@Izumi_asato @knacklehead @aramotokei 「もしもし、わたし遍照金剛。いま、あなたの隣にいるの」

23:29
@granat_san ただ、問題は「いつ刊行されるか」ですね。人物叢書は「あの御大が執筆に取り掛かっておられないから、俺もまだまだ」といった、横並びグダグダがもっとも激しいシリーズなので。


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