フラット

今日も今日とて、私は愛車・ポスころ号*1にまたがって学校に向かいます。
学校は山の麓にあるので毎朝坂道がつらいのです。躁鬱の移り変わりが激しく、起伏が多い性格の私ですが、起伏が多い地形は嫌いなのです。
私の住む地方都市Kは盆地のため、夏暑く、冬寒い。おまけに坂が多いという大変生活に苦しい地勢を呈しています。この苦しい住環境は四神相応*2という謎の中国思想によって構成された理想の土地らしいですが、どうもうさんくさいです。
この地形は周りを山に囲まれているため防備に適しているわけですが、大陸みたく地続きに異民族が住んでいるわけではないので、急に知らない誰かが大挙して都に攻めてくる*3わけはないのです。それにわが国の歴史で紛争がおきるときは大体が内ゲバ*4ではないですか。それなのにわざわざ攻めにくいとこに住んでいるのは、日常を犠牲にした無駄な行為なのでは・・・。
そもそも日本には中国やイタリアのような城砦に囲まれた都市というものが本当に必要なのかどうか。盆地も山という名の城砦に囲まれているわけですが、前述の理由でうまく機能したことは無いように思います。また、内乱激しかった戦国期においても「城を枕に討ち死に」と言われる城は大概が砦であって、今のような町の真ん中にどーんとあるでっかい天守ができるのは安土桃山以降です。
それなのに何故盆地にこだわる必要があったのか!!かえって囲まれた場所に住むことは情報がシャットアウトされ、危険が多いのでは。そう考えると、見渡すばかりの巨大な平野を首都とし、周囲を山ではなく家臣で囲むこと*5で守りとした徳川家康*6は偉いな、と思います。意図したにせよ、しなかったにせよ。
だから地方都市Kよ!もっとフラットになってくれ、朝の通学がつらい。

*1:ポストコロニアルの略。三年使っているが今日、命名

*2:玄武、青竜、白虎、朱雀という四つの獣で東西南北をあらわす。

*3:ここで住んでるとこばれるな・・・

*4:内部ゲバルトの略。ゲバルトは暴力の意。用例:「世界人類が皆兄弟だとしたら、今やってることは内ゲバだね」

*5:うろおぼえですが関東平野周辺はほとんど譜代か天領

*6:東照権現(あずまてらす)というアマテラスのパクリのような名前の神様。苦労人。