旅はいいねー。誰ともかかわらずにすむから。
と、暗い欲求を内に秘めているのが旅です。これが長期化すると失踪蒸発と呼ばれます。短期間のため、自分にも周囲にも好意的に受け止められるのが旅なのです。このコーナーは旅への思いをつれづれ語ります。今日は旅マニアのある人について、
松尾芭蕉*1は旅マニアだけでなく、お土産マニアだったと思われます。一般に旅先に求められるのは名所と地方の名産品です。しかし、既存のペナント*2やチョウチン*3。法外な値段の安っぽい民芸品には飽きたらぬのが芭蕉です。彼は脳内お土産という画期的なものを考えました。それが俳句です。これだったらいつでもどこでも捻り出せて、お金もかからない。しかも同人の輩への旅先自慢にもできる。まさにお土産革命です。
しかしよっぽどの才能がないとペナントよりもしょぼい思い出しか残りませんので、素人は扱いには注意が必要です。

*1:俳句と旅行に命をかけた人。忍者説あり

*2:観光地にある変な旗。今では絶滅寸前

*3:観光名所が書かれた提灯。今でも健在