ということでお待たせしました。え、誰も待ってない?
日曜日に予告しましたオールナイトのゾンビ映画特集「ナイト・オブ・ザ・地方都市kゾンビ・寝るな、死ね、甦れ!」のレポートです。これは地方都市Kの南方にある巨大寺院・T寺*1脇にある映画館での企画で夜十時から朝七時まで延々とゾンビ映画を見てやろう、というおそろしく頭の悪いものです。
私はこの企画にリベルタン*2なм嬢と参加したのですが、夜遅くというのに映画館の前はすごい盛況振りでした。ゾンビ映画うんぬんよりも彼らがゾンビに見えます。まあ、私もその一員なのですがね。
今回の映画は四本立てで、一本目がジョージ・A・ロメロ監督*3ドーン・オブ・ザ・デッド*4で二本目は2002年上映キャビンフィーバーつう映画。三本目が恐怖の足跡というモノクロもので、最後がジョージ・A・ロメロ監督のドーン・オブ・ザ・デッドという構成です。・・・あれ何故同じタイトルが二本も?
えー、じつは今回の上映の画期的な点に、ロメロ監督のゾンビ映画の編集違いバージョンを同時に見るというものがあったらしい。・・・(き、聞いてねえ。つーか聞いたけど忘れてた)深夜から早朝にかけて同じ映画二本鑑賞という苦行のようなラインナップ!こ、これがゾンビか!?
眠気を打ち破るため栄養ドリンクを装備して中へ。そして最初のゾンビ上映。『ドーン・オブ・ザ・デッド』まあストーリーを要約すると、ゾンビによってひどいことになったアメリカをヘリに乗って脱走しようとした四人組が、途中で立ち寄った巨大スーパーマーケットに住み着いて、ゾンビを蹴散らしながらショッピングを楽しむ。という内容なんですが。聞いてるだけじゃ楽しいのか怖いのかよくわからんわな。ずばり、楽しいです。音楽もポップだしゾンビもかわいいし、スーパーでかいし、ゾンビによって全滅させられているので買い物し放題だし。私も混ざってショッピングがしたくなるほどでした。
でで、二本目『キャビンフィーバー』。これははっきりいってクソでした。ゾンビが出てこない上に謎の奇病によって人間が腐るだけ。というもの。面白かったところといえばキチ○イのガキが「パンケーキ、パンケーキ!」と叫び、ソバットをかましながら噛み付いてくるところや、かわいいウサチャンの着ぐるみが手術をしているとこぐらい・・・なんじゃそりゃ。
三本目『恐怖の足跡』。これは面白かったです。交通事故にあった教会のオルガン引きの女が、仕事でよその町に移り住むんですが。謎の男につけねらわれます。女にしか見えないその男の正体は!?・・・結局最後までわかりませんでした。だめじゃん。でも干潟に浮かぶ遊園地とか、延々と続く荒野とか、水から浮かび上がる死人や、死者のダンスパーティなどの印象的なシーンが多く、情感に訴えかけます。そして衝撃のラスト。これから見る人のために伏せておきますが、これはお勧めです!
四本目ですが前回と同じなので省略します。あいかわらずカートを押してのショッピングが楽しそうな作品です。ゾンビとスーパーマーケットの理想的な融合!これを見ればあなたも五条のジャ○コ*5に行きたくなる!!
と、そんなこんなで上映が終わり、外界に出るとすっかり朝。家路をとぼとぼと歩く参加者の群れはやっぱりゾンビに見えるのでした。

*1:謎の巨大寺院。私の臨時バイト先でもある

*2:ちょっと面白い方向に行った享楽主義者を指す。おそらくはフランス語。exマルキード・サド

*3:ゾンビ監督といえばこの人。ゾンビを定義づけた

*4:邦題ゾンビ。(そのまま)いわゆるゾンビ映画の金字塔

*5:地方都市kにある巨大スーパー。ただし映画のアメリカのスーパーのでかさはこんなもんじゃない。スケート場や銀行まで完備されている。さすが自由の国。