文芸春秋

夜がひたひたと寄ってくる
昨日よりも暗い空、肌を突く風
昼を食べ、熱を喰らいて、夜は冬を呼び覚ます


・・・何が言いたいかというと「確実に冬が迫っている」ということです。
再三にわたって述べているように私は秋が嫌いです。春もなかなか嫌いです。彼らの余裕ぶったところが我慢できんのです。それが日本の良さだという意見も分かります。ええ、十分すぎるぐらいに。しかし春になれば夏を、秋になれば冬を待つ。私にとってただ春秋とはそれだけの日々なのです。孔子が出ようが老子が出ようが関係なし、ただ戦国の世を、始皇帝*1の登場を待つのみなのが私の春秋なのです。
ですから、冬の気配が濃厚になってくる秋の中盤以降は好きです。この時期は私的には秋に入れず、プレフユ*2(前冬)と名づけます。ちなみにプレナツはもっとも嫌いな梅雨の季節なのでカット。すこし回りくどい話なのですが分かっていただけるでしょうか。つまり私が嫌いな春秋とは冬が春全般と夏を引きずった秋なのです。むしろ冬の気配が濃厚な秋はプレフユとして冬に編入します!秋ではない、秋なんてものは幻なのです。季節には夏と冬しか認めません。あくまで春秋は概念上のみの存在でこれら二季の過渡期に過ぎないのです、そういうもんです!*3から秦*4へのハザマにすぎないのです春秋は!!(・・・最後は言いすぎでは)
てなことを日没の速まりとともに思った金曜日でした。

*1:中華世界最大最強のバスタード(私生児)。最もやりたいことをやったように見える皇帝

*2:冬の前段階。けして秋ではない

*3:中国の古代王朝。殷王朝を放伐して建てられた。公侯伯子男の身分や尊王攘夷は実はこの王朝の思想

*4:周の後に春秋、戦国期を経て統一された王朝。強力な中央集権制を引いたが二代で滅びる