南無大師遍照金剛

『男たるもの一度は大師*1にお目見えしなければ』
ということで一度ではなく四度目なんですが、高野山へ行ってきました。
同行二人ということでメンツは真言僧さんです。彼とは前回天台宗の総本山に行ったため、宗派の違いからか遭難騒ぎになってしまいましたが、今回は同宗派なのでその心配はないでしょう。恩寵はあっても。大阪まで阪急で出て、妹尾あいこ*2が母親とのすれ違いのドラマを演じた天下茶屋駅から南海に乗り換えです。ホームで待つわれわれの前を南海特急・こうやが通り過ぎたのですが吃驚(ビックリ)!
「座席には法体(おぼうさま)の山、山、山!!」
業界通の真言僧氏に聞いてみると「今日は法印転衣式なんですよ。だからあちこちの寺から高野山に集まってくるんです」とのこと。なるほど。ちなみに法印とは高野山内の重職で一年の任期で勤めるものらしい。だから毎年この時期に交代の式をやるわけですな。
さて、そうこうするうちに電車は河内長野*3を過ぎ、和歌山県破壊王*4へ到着。ここで電車を乗り換え、山登りモードへ。蜀の桟道もかくやと言うべき絶壁をよじ登り、電車はひたすすみます。車内では黒澤明の「天国と地獄」の焼き場のオヤジ役の藤原鎌足*5についてや、社長シリーズの森繁久彌小林桂樹の不死(イルモータル)ぶりに関しての話題が弾みました。
・・・昭和何年生まれだ、わたしら?
電車が高野山ふもとの極楽橋に着くと、そこからケーブルカーに乗り換えです。比叡山のケーブルカーを見ても思うのですが、この乗り物は動く階段といった感じです。頂上に着くと、そこからバスに乗り換えて奥の院へ。途中の女人堂で上半身裸のおっさんが怪しい掃除器具をブンブン振り回しているのが気になりましたが、このおっさんの詳しい説明は後半に譲りましょう。
つづく

*1:弘法大師空海のこと

*2:おジャ魔女どれみに出演する、デコとガッツが売りの関西人。両親の離婚前の家がこのあたり

*3:日本清酒発祥の地の有力候補のひとつ

*4:・・・橋本市です

*5:大食漢(織冠)のほうではない