素敵なステッキ・金剛杖

ということで昨日の続きだんべ。熊谷*1名物だんべ祭り。
奥の院の入り口についた我々は企業の建立した墓を巡りながら、一路生身の弘法大師が待つ奥へ。墓には害虫駆除業者による「しろありよやすらかにねむれ」などの名文句があり、あらゆるものに情を感ずる日本人の精神世界が伺えます。殺さねば食べていけない、だがあたりまえのその事を開き直ることはできない。いい意味の中途半端さが私は好きです。毎度儀式の地蔵菩薩への水ぶっかけを行ったら、いよいよ彼岸の世界へ。気が引き締まります。真言僧君は陸奥宗光*2池田勇人*3の墓を一生懸命探していました。奥の院に眠る生身の弘法大師真言僧くんは自己の役職について、私は全人類の平和と弥勒浄土の娑婆世界への顕現を祈ってきました。・・・無論私のはうそです。
お参りを済ませた後は昼食です。腹が減っては戦ができません。戦をしにきたわけではないんですがね、純然たる平和の使者です。「お前なんか死んだほうが平和じゃ」それなら平和の死者で。
カツどんを食った後、真言僧君が一割引チケットの存在に気づいたので、お店で買い物をすることになりました。高野の仏教グッズの品揃えは本邦随一といえるほどの規模です。地方都市Kの寺町周辺も及ばないほどです。私は前から語っているように西国三十ヶ所巡礼の奉賛者ですので、この機会に金剛杖を入手することにしました。後は笠と収納バッグと手甲と脚半を購入すれば完璧です。他のメンツ、匂宮神社くんや宇多源氏くんが一緒に歩くのを嫌がりそうな風貌の出来上がりです。
・・・いいんだ、いつでも私ゃ大師と一緒(同行二人)。
つづくよ

*1:埼玉県西北部にある市。敦盛とのカラミで有名な熊谷直実の出身地

*2:海援隊のメンバー。武田鉄也ではない

*3:「貧乏人は麦を食え」と同郷人・竹鶴政孝ニッカウヰスキーの摂取を国民に勧める総理大臣。竹原出身