難波の杖・金剛杖(なにわのじょー・こんごうじょー)

・・・実は高野山編はまだ終わっていないのです。
南海に乗って帰途につく我々ですが、どうにも自分の持ってる杖が周りから浮いているような気がして仕方ありません。まあ、これが巡礼の運命。世間から離れ、いつ死んでも卒塔婆の代わりにできるのが金剛杖。そう、私は片足を棺おけに突っ込んでいる状態なのです。てなことをもやもやと考えていますが、同時に南海キャンディーズのことを考えていたのも確かです。あと車窓から見えるPL教団(パーフェクト・リバティ)の世にも奇妙なタワー*1を凝視していたことも。
梅田についたころにはすっかり食事時になっていました。そこで私と真言僧氏は下車して食事の場所を探すことにしました。カッツンカッツンと音を鳴らしつつ杖をふりふりしていると、歩道橋で見知らぬアンちゃん二人に声をかけられました。
アンちゃん「あ、四国巡礼の人でしょう?」
マントラプリ「ちやいまんねん」
アンちゃん「だって杖持ってるし」
マントラプリ「でもちゃいまんねん」
彼らに西国巡礼の説明をするのがめんどくさかったのでスルーしたのですが、あとで真言僧くんと話し合った結果、彼らは室戸岬弘法大師によって前世の因縁によって集められた巡礼十大戦士で前世の仲間を探しているということになりました。
あのまま話しているときっと「君の前世の名前は泰範だ!!おっと紹介が遅れたな。俺は金剛伸作、前世の名は実恵(じちえ)」「俺は中百舌鳥三郎、前世の名は真然!!」ってな展開になっていたでしょう、きっと。ちなみに彼らの苗字は南海高野線沿線から採りました。てきとうね〜♪
トートツニおしまい

*1:ぐにゃんぐにゃんにヨジ曲がった塔。世界最大の彫刻・・・らしい。昔ruro-ni氏やオストドィッチェ氏、ムスカ氏と内部に侵入したことがあった