特捜ロボ・ジャンパーソン〔1〕 [VHS]

特捜ロボ・ジャンパーソン〔1〕 [VHS]

ということで、この傑作を鑑賞しております現在。本当にすばらしい出来だと思います。主人公であるジャンパーソンの装備の充実振りは言うまでもなく、敵組織が三つ出てきて、なおかつ全部濃い!!*1ストーリーも一話一話考えさせる内容です。今より少し進んだ未来、人間とロボットが共存する中で生まれる葛藤を完全なロボットであるジャンパーソンを通して描いています。ジャンパーソンは人間に変身する能力を持たない、外見からして完全なるロボットです。そんなかれの開発者であり、日本のスーザン・キャルビン*2とでもいうべきロボット(特にジャンパーソン、っていうかジャンパーソン)偏愛者・三枝かおる(さえぐさかおる)、暗殺ロボットのくせに妙に人懐っこく、ジャンパーソンに対してその気があると思われるガンギブソンの歪んだ三角関係で物語は進んでいきます。
世界観の下敷きとしてバットマンがあると考えられるのですが、バットマンの模倣・発展に関しては小中千昭のヒット作・ビッグオーに先駆けるもので、ここらへんはもう少し評価されてもいいと思います。ただ、特撮の欠点としてアニメのような未来世界を描ききれないという難点はありますが・・・。

*1:"ネオギルド"、"スーパーサイエンスネットワーク"、"帯刀コンツェルン"の三つ。詳細についてはまた後ほど

*2:アイザック・アシモフの一連のロボット小説の主役とでも言うべき女性科学者