スキマ産業革命

今日、うちの前にピザ屋が止まってました。ワールドカップ中は外食する人が減って、デリバリーの注文件数がうなぎのぼりだそうですね。でも私の部屋は最悪に汚く、チラリとでも他人に見せたくないので一度も頼んだことがありません。あああ、同じデリバリーでもエプロンさんを頼みたいっ!*1
ファーストフードより遥かに昔からあるデリバリーサービスですが、ワールドカップ中の使われ方をみるとなにやら未来的に感じますなあ。一歩も動かず、仕事も注文も娯楽もパソコンで済ませる世界。いにしえの、寝転がって食べては吐き、食べては吐く、ローマ帝国の栄光を思い出します。しかし彼らはまだワールドカップ(競技)を見るためにコロッセオやチルコ・マッシモ。地方ならばアレーナに行きました。しかし現代では画面の中で剣闘士たちが戦ってくれます。死の実感もメディアによって中間搾取されていきます。なにかにつけ間接的。「思えば遠くへきたもんだ」*2生の真実から切り離されたのが現代でありますなあ。別に感心こそすれ、嘆くことはないと思うんですが、ね。真実から遠いほど、足枷がなく、思いもかけない遠くへと行けるはずです。それが空想であろうが、妄想であろうが一つの到達でありますよ。確かにそこに実感はない。だけれども、それに躊躇しない人だけがこの時代の果実を掴める。
ただ、往々にして帰ってこれない人の方が多いんですがね。あしからず。

*1:有料で部屋を片付けてくれるおねえさん

*2:海援隊。長崎にいないほうの