しっけた

ここ数日間、ウェットな日々が続きますね。私の心も体も銚子名物・濡れ煎餅のようにシケっています。パリパリ煎餅の天敵であるはずの湿気。しかしそれを逆に生かして商品にする発想はまさにコロンブスの卵、釈迦力コロンブスっ!!*1
濡れ煎餅やそもそもの煎餅発祥の地・埼玉県草加に代表されるように下総から武蔵東部にかけては醤油味文化が広がっています。これは和歌山の湯浅*2から伝わったもので太平洋ぞいの南海路と呼ばれる航路を伝わり江戸、銚子に伝わったものです。銚子からは利根川の水運を伝わり、関東平野の奥へ奥へと醤油文化は伝わりました。かつては銚子が一大拠点だったのですが野田にキッコーマンが移ってからは立場が逆転し、今でも大きな生産高は誇るものの勢力は往時より弱くなりました。*3また主流にはなれなかったものの湯浅から西に伝わった醤油文化も見過ごせないものがあります。香川*4や私の両親の地元である山口でも醤油生産は行われており、こちらは甘味が強いものとなります。生産地は山口では柳井や上関など瀬戸内海水運の寄港地が主流です。
これらを見ると食文化の伝播は水運を中心になされることがよくわかります。だから多少じめじめしっけていても水運を盛んにし、文化に寄与する雨を思えば梅雨だってヘッチャラ・・・なわけあるかボケェー!じめじめじめじめウザいんじゃぁー!!

*1:飛鳥涼によって作られた謎の名曲

*2:湯浅党の拠点。明恵の実家。興国寺味噌の生産地でその生産中にミスって醤油が発明された

*3:ヒゲタ醤油の本社はいまでも銚子

*4:二十四の瞳で有名な小豆島で江戸時代に大量に作られていた。マルキン醤油本社がある。讃岐うどんの汁にもその影響が