まっさかさまに堕ちていく
まっさかさまに堕ちていく。行き先は決まっていない。
ただ堕ちていく。とりあえず、堕ちていることだけは確か。
人によっては、昇っているというかもしれない。
しかしぼくからみたそのひとは堕ちている。
人を貶めるのは嫌いだから。やはり堕ちているのはぼくだろう。
でも、堕ちていることはいいことだ。すくなくとも、「堕ちている」とわかる。
宙ぶらりんにつられるあの電灯よりも。
ぼくはじぶんがどうであるかわかっている気になれる
のさ。
だからじめんよ、ぼくを、たたきつけない、で