家族仙人は家族遷人への道

本日の合宿の議題は忠と孝の両立です。坂本九*1も「仁義礼知、忠信孝悌♪」と歌っているよに大切な徳目です。忠は主君への愛、孝は親への愛。これの両立は難しい問題です。例えれば仕事一筋お盆返上の人間は里帰り、ないしは墓参りができず不孝。親に孝行を尽す息子は仕事がおろそかになり務める会社(主君)への貢献ならず、不忠です。「忠なれば孝ならず、孝なれば忠ならず」この問題を如何に解決せむずるか。ということを真言僧くんと話していました。
で、私の案。孝をつくす親自身を主君と仰ぐこと、すなわち家職を継ぐのが一番というものです。しかし問題が。両親が健康なときならばよいのですが、寝たきりや痴呆になった場合、家職を捨ててまで世話をするわけにはいかず、老人ホームやヘルパーに頼むしかありません。やはり両立できませんね。
そこで最後の手段。両親が生粋の野人*2で野山の食物を取って暮らしている。その子は両親の体が動かなくなった時は自分で両親の食料も確保し、養う。これで仕事と孝行が並存し、忠孝両立。まさに上古の聖代の再現です!!
て、ふざけんな!原始人じゃねえかっ!根本的に「礼」がねぇっ!
「いやいや、自然に背かぬという礼を尽くしておる」
・・・付き合いきれんわ。

*1:自虐的な状態を歌う歌ばっかりなのに陰鬱さもナルシスさも感じさせずにひたすら明るく朗らかという、稀有な歌手

*2:ホームレスではない。いや実態はそうだが。一般的に言われるやつではないということ。ちなみに隆慶一郎の小説に出てくる住所不定のやつらとも違う。藤岡探検隊が調査に行くようなやつら