思わぬわーぷ

今日はバスで羽賀寺に行きました。パタパタぱたぱたと飛んできたんですよ鳳凰がね。それで羽を落としたんで羽賀寺。羽があればとんでいけます。羽があればどこでもいけます。我々にははねはないけど機械の翼があります。飛んでいけますあっというまに。山も谷も無視した時間の飛躍、場所移動。ワープです。
で、この寺には青森の十三湊の武将・安倍康季の寄進による本堂が残っています。ちなみにここは福井県、旧名若狭国。十三湊からは相当の距離です。それにもかかわらずこの地の寺へと寄進が行われたのは日本海の海路による関係があったからです。海路とそれによって結ばれた寄港地は土地や距離という制約を軽く飛び越え、人を結び付けます。山一つ越えた場所よりも遥か遠方の寄港地と深い関係を結び得る。考えてみればこれは凄いことです。ワープです。そんなことを真言僧くんに話しましたが、ニュアンスが上手く伝わったかは謎。
先日、アナーキン・ブッコロスカイウォーカーくんと手塚治虫火の鳥の話をしました。あれも時をワープします。そのたびに関係を持つ人間は、火の鳥のちからによって思わぬ時代の人間と、これまた関係を結ぶようになります。遠き時空のつながり、これもワープです。
この文章を読んでくれる見知らぬ貴方。共通の話題、ないしは偶然の産物によって時間も場所も離れて結び付く。一方通行だけれども、これも立派なワープです。鳳凰火の鳥)の羽が私にも皆様にも舞い降りているのですかね。