ハンティングワールド

雨中ですね。こんな日は「風も雨もない宇宙に生きたいナ」なんて思いつつ、思わず府中にいっちゃった事はないですか??
・・・ないですね。そりゃそうでしょうよ。キミとボクは分かり合えない。ツウジナイ。そんなディスコミュニケーションな毎日を過ごしていると、ほんのちょっとした出来事でも希望に見えたり、恩寵と感じたりするものです。ほら、そこかしこの本がボクに微笑みかけている。バスバス単語カードを栞代わりにはさんだ類聚三代格がボクに微笑みかけてくる。パソコンパラダイスが溜まりすぎた。尖塔のように天目指してニョキニョキと伸びる酒瓶の群れ群れ。季節はずれの扇風機、俯いて夏を待つ。
皆が微笑みかけているようで、実は怒りを抱いていたりする。タイミングの悪さにかけては本朝随一だ。最悪の時に最高を、最高な時に最悪を。世界はこうして調和を保つ。誰かさんが作ったわけでもない、しかし、確かにある調和を。蛍光灯が太陽の模倣をして光っている。私が見ているこのディスプレイもだ。みんな誰かに似ている、そして誰にも似ていない。明日私に会ったなら、私はいなくなりますか。そっくりな目でこちらを見れば、たちまちそっくり返っちゃう。そんな当意即妙な、答え求めて日が暮れた。