仮面ライダーカブト・最終回予想

1回・・・ネイティブが人類に対して反旗を翻す。その結果ゼクトが壊滅。人類、ネイティブ、ワーム。三つ巴の戦いが世界規模で始まる。
2回・・・一年のときが流れた。戦線は膠着状態に陥り、これ以上の犠牲を出すよりは三者それぞれの代表を出し、闘わせ、その結果で地球の覇権を握る生物を決定しようという事になった。その決戦方法は料理対決!!お題は鯖(サバ)。シャンゼリオン以来繰り広げられた、井上・白倉のサバサーガ*1のまさに集大成である。人類代表として天道が、ネイティブ代表としてひより。そしてワーム代表は擬態天道であった。擬態天道は姿の如く、天道の料理の腕すらもコピーしている恐るべき相手である。この三人に地球の未来は委ねられた。
そのころゼクト壊滅後、地下に身を潜めていたゴローちゃんは地獄のホッパー兄弟を使って料理対決を潰し、ワームとネイティブの要人を暗殺しようとたくらんでいた。「兄貴?本当にいいのかなぁ」「オレはどこまでも堕ちる」
3回・・・そんな暗躍が繰り広げられる中、料理対決が始められた。擬態天道はひよりに対してネチネチとプレッシャーをかける。そのため戦意を喪失するひより。「みんなボクが悪いんだ・・・」そんなひよりをはげます天道。「力を抜け。いつものお前でいいんだ」その言葉にやる気を取り戻すひより。
ホッパー兄弟の魔手は刻々と会場に迫っていた。今にも繰り出されようとするヤサ車のライダーキック。しかしそのかれの目に食材である真っ白な豆腐が飛び込んできたのだ。
「豆腐・・・。完璧な調和(パーフェクトハーモニー)を持つ食材。オレにもそんな時代があった」
「兄貴・・・」
「オレはもう一度、豆腐になれるのかもしれない。パーフェクトハーモニーを持った豆腐に!!」
「兄・・・、いや、矢車さん!」
ヤサグレ服を脱ぎ捨て、ビチっとしたスーツを纏い。ホッパー兄弟はどこへともなく去っていった。
ホッパー兄弟の変心にやけくそになり会場に飛び出すゴローちゃん。加賀美によってその凶行は阻止されるも、作りかけのひよりの料理が地面に落ちてしまう。
「どうしよう」
「これを使え」
差し出されたのは天道のサバだった。
(CM)
食材のメインであるサバは最高級品で、一人に一匹しか提供されない。つまり天道のサバはなくなってしまうのだ。
「これを使ったらお前の料理が・・・」
「いいんだ」
「人間が滅びちゃうかもしれないんだぞ!!いいのか?天道」
「・・・関係ない。人類も、ネイティブもワームも。オレはひより。お前の料理が食べたいだけだ」
「・・・お兄ちゃん」
思わずひよりの口から言葉がこぼれた。
その様子を苦々しく見つつも、料理を完成させる擬態天道。遅れてひよりもサバ味噌を完成する事が出来た。審査員である加賀美パパ(人間)、田所さん(ネイティブ)、剣(ワーム。多分死んでるが私の妄想なので・・・)がそれぞれの食材を口に運ぶ。擬態天道の料理に例の如く天国送り*2になる三人。しかしひよりの料理を口に運んだとき、三人は何のリアクションも取らず、延々と箸を運び続けた。「勝った」核心する擬態天道。「・・・どうかな」天道がささやく。その言葉通り、審査員は皆、ひよりの料理に軍配を上げた。「ば、バカな!!認めない!認めない!」怒り狂いダークカブトへと変身する擬態天道。天道もカブトに変身。激しい戦いの末双方のカブトゼクターは破損。生身のまま横たわる擬態天道に傷だらけの天道がひよりのサバを差し出す。
「食ってみろ」
「・・・う、美味い。僕の料理よりも。何故だ!僕はお前の腕前をコピーしている!完璧な料理が作れるはずなのに!!」
「おばあちゃんは言っていた。料理はいくら真似をしてもおいしくならない。そこに愛が入っていない限りは、と」
例の如く天を指す天の道を行く男。それをみて擬態天道はもらした「僕の負けだ・・・」。
その様子は全世界に中継され、人々、虫々に大きな感銘を与えた。これ以後、人類、ネィティブ、ワームは共存の道を歩む事になる。
数ヶ月後。天道の家を加賀美と糒(ほしいい)女*3が尋ねる。改築によって天道の家は料理屋へと変貌していた。中では人類、ネイティブ、ワーム。様々な人種が食事をしていた。中から樹花が出てくる。
「加賀美さん!!ちょっと待ってね。今お兄ちゃんたち取り込んでるから!」
「お兄ちゃんたち?」
扉のスキマから中をうかがう加賀美と糒。そこには愛想良くウェイトレスをするひより*4がいた。そして厨房では鏡の様に生き写しの二人の天道が料理に追われていたのだった。
仮面ライダーカブト・完

*1:井上敏樹脚本・シャンゼリオンの「サバじゃねぇ」以来のナンセンスギャグ。平成ライダーでも延々と伏流水のように続けられている

*2:秋の料理対決の時に加賀美パパが披露した姿。羽がパタパタ動いて飛ぶ

*3:糒しか食べていなかった野人。

*4:シリーズ初期のつっけんどんな応対と対比するように