コンバット加賀1

昨日エロチャンネルの見過ぎで寝過ごしたmantrapriです。無様様。
で、北陸本線を西向。一路加賀国(かがのくに)へむかうであります。途中、木曽義仲が激戦を繰り広げた倶利伽羅峠(くりからとうげ)を超えて石川県へ。きっとこの倶利伽羅峠の名に着想を得て藤子・F・不二雄先生のキテレツ大百科のカラクリ武者は・・・(以下略)
そんなわけで金沢です。すごく都会化されていました、ビックリです。駅前広場には謎のネットが張り巡らされていますし、バスもガンガンやってきます。そんな駅前の情景を横目に金沢21世紀美術館へ。
名前が伊東にある池田20世紀美術館*1のパクリだと感じるのはボクだけではありますまい。そんな事はおいといてかなり斬新ですね、建築が。白とガラスで構成されたその姿はまさに光の美術館。つーかマブシ過ぎです。壁もガラス張りが多く、田中康夫*2の県知事室のようです。それと対照的なのが展示される部屋。真っ暗の中に飛行機のパラパラ漫画が延々と繰り返されていたり、テレビのノイズを延々と見せられたりと、かなりシュールな世界です。
そこから徒歩一分のところに兼六園(けんろくえん)があります。日本三庭園*3の一つです。ここに行けば日本三庭園をコンプリート。私の収集欲が俄然高まります。
・・・イイデス。スゴイヨ、コノ庭。私が入園したのは真弓坂口という所からだったのですが、坂を上がるにつれて小出しのように庭が見えてきます。最初に造園が始まった瓢池。そこから水の流れ沿いに日本最古の噴水を見て、ようやく坂を登り終えたと思ったら、名物の徽軫燈篭(ことじどうろう)と虹橋が!!本当に進路を心得た作りです。真弓坂から入ってきてヨカッタ。しかもそこからの市内の眺望が素晴らしい。異様に登ると思っていたら高台だったのですね。冬の北陸名物・雪吊り*4をおこなっている松の木々を見ながら池泉を回遊すれば俗世の垢もぬぐい落ちようというものです。城や築山で変化を見せるという点では後楽園のほうが情趣がありますが、庭園そのものと土地がかもし出す景味という点では兼六園に軍配を上げますね。金沢市内から内灘、そこから遥か遠くに続く能登半島と、自然をそのまま武器にした余裕の庭園ですね。
で、その後はお隣の県立美術館へ。ここに来たのは野々村仁清(ののむらにんせい)*5の色絵雉香炉を見るためでアリマス。私は国宝ハンターという趣味を持っておりまして、日本全国の国宝の5分の2(だいたい400ぐらい)を見ております。中でも陶磁器はあとここの香炉と諏訪のサンリツ服部美術館*6にある光悦の茶碗を見ればコンプリートなので俄然気合も入るというものですよ。で、雉見ました。緑色の発色が綺麗ですね。さすがは野々村仁清です。色絵のものは下手をすると俗っぽくなりますが、この香炉はそこを越えず、かつ鮮やかという絶妙なライン上に立っていますね。緑を主体とするという点では加賀名物の九谷焼と共通点があり、この地にこの香炉が伝来することの運命性も併せて感じましたよ。ゴチソウサマ。
・・・で、そうこうしている間に時間を大幅にロスしたことに気付き申した。この後加賀温泉駅に行かねばならないのに!なぜならそう、そこには偉大なる北前船(きたまえぶね)の本拠地・橋立(はしだて)があるから・・・。
明日はコンバット加賀2「北前船キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!?」多分最終回。

*1:静岡県伊東にある四角い美術館。近くのシャボテン公園は特撮の聖地

*2:ペログリ

*3:あとの二つは水戸・偕楽園、岡山・後楽園。

*4:雪の重みに耐えるため、木の枝を縄で吊る富山や石川でよく見た

*5:丹波の山奥出身の陶芸家。仁和寺の前に窯があったので仁清

*6:エプソンの美術館