タイムレンジャーのDVDを見ていたところ、彼らの基地にアポロらしき飾りが運び込まれているのが目に付きました。恐るべし、アポロ。戦隊モノにまで進出しているとは侮れません。・・・その割には何故アポロに関する情報は入ってこないのでしょうか?あらゆる情報がシャットダウンされているその有様は、さながら戦時中の如くです。アポロはそれほどまでに機密事項なのでしょうか?
一方、栃木名産のふくべ細工の不細工なひげ面はその典拠がはっきりしました。その名も「ちょろけん」です。ちょろけんの語源は七福神の一つ寿老人の別名長老君(ちょうろうくん)の語が転じてちょろけんとなったもので、このコスプレをした人が正月に家々を練り歩いていたのです。江戸時代からこの風習は見られ、獅子舞などと一緒に正月の恒例行事として戦後まで行われていたそうですね。ふくべ人形の珍妙な顔はこのちょろけんから来ているものと考えて間違いなそうです。

目撃談:兵庫県在住の伴俊作さん(98)
ワシは伊丹の出じゃが、アポロとは不思議な縁で結ばれておったよ。ワシはそのころ甥のケンイチと一緒に私立探偵をやっておった。いろいろな依頼を引き受けたもんじゃよ。世界一周をしたり、宇宙に行ったり・・・。アハハ、年寄りの与太話だから、冗談半分に聞いてもらってかまわんよ。ある雨の日、ワシの探偵事務所に一人の男が駆け込んできた。息も絶え絶えなその男は「ア、アポ・・・ロを、メキシコの宝を・・・ウ〜ム」と言ったきり死んでしまったんじゃ。ポケットには太陽の紋章が刻まれた懐中時計が一つ。ワシはそこに事件の匂いを感じたんじゃ。こういう勘だけは外れたことがなくっての。早速甥のケンイチを引き連れてメキシコへ飛んだんじゃ。それからが大活劇に次ぐ活劇!マヤのピラミッド、アマゾンに残された太陽神を崇拝する宇宙人の集落!ああ、とても言葉だけでは語りつくせんわい。
・・・ん?メリーさんや。わしゃ朝食は食べたかいのぉ・・・。

ケンイチ氏の妻であるメリー女史からの「おじいちゃんももう年ですし」との言葉でこれ以上の取材は続けることができませんでした。アポロよりも伴氏の冒険のほうが気になるのは私だけではないはずです。